【内容】
<最後の水戸藩主藩士>徳川昭武(1853-1910)は、<最後の将軍>である兄・慶喜の命を受け、将軍名代としてパリ万博(1867年)に参加。随行員として渋沢栄一(1837-1913)も付き添った。これら幕府一行の渡航は、NHK大河ドラマ『青天を衝け』(2021年)(主演:吉沢亮)で巧みに描かれた。
昭武は、パリなどで本格的に珈琲を愛飲していた。「カツフヘエー」を楽しむ姿を、随行の渋沢が日記に記している。日本人として本場欧州にて珈琲文化に接した最初の人物とされている。
一方で、徳川慶喜は慶応3年(1867年)の3月25日、大坂城にて、各国公使を招いて、フランス料理のフルコースを接待する外交を展開した。最後に珈琲が給仕された。これが幕府の公式行事に初めて珈琲が登場した瞬間だった。同じ大阪で、同じ3月に、157年後、珈琲の物語を聞き、<幕末のフランス風珈琲>を試飲してみようと考えた。齊藤洋一・松戸市戸定歴史館名誉館長のお話を聞きながら、慶喜の心境に思いをはせたい。
【日時】
2024年3月2日(土曜)
午後1時~午後3時
(終了後、1時間程度の交流会を予定します。差し入れ大歓迎!)
【会場】
アカデミックスペース「本のある工場」
(大阪市此花区西九条5-3ー10)
(JR大阪環状線・阪神なんば線 西九条駅下車。徒歩7ー8分)
【申し込み】
定員20人。先着順にて受け付けます。
申し込みフォームはこちら
〈ゲスト 齊藤洋一さんのプロフィール〉
1958年、東京生まれ。早稲田大学大学院文学研究科修了。千葉県松戸市が徳川昭武邸に戸定歴史館を開館させるため設けた準備室に入庁。開館後、学芸員と館長を務めた。徳川慶喜・昭武などの徳川家関連資料の保存・収集・研究に懸命に取り組んだ。館にはパリ万博などに寄せて仏語資料も収蔵されている。気さくな人柄から松戸市民にファンが多い。古文書だけの歴史研究にとどまらず、味覚、音楽、ドラマを通じて多くの人々に関心を持ってもらえる博物館づくりを心掛けてきた。この一環として、珈琲製造会社の商品開発にも助言する形で関わった。講座では自身が淹れる<徳川の珈琲>を体験してもらう。
詳細は下記ファイルをご覧ください。
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